四国にスキー場はかなり少なめ。でも、どうやら四国カルストの天狗高原にもあったよう。
麓の町は通るものの、そういえば冬の四国カルストへ行ったことがなく。冬の愛媛ルートは通行止め、姫鶴平へは行けません。高知ルートなら天狗高原へ通行可能!
「一年を通して通行しやすいのは高知からのアクセス・東津野城川線」としたこともあり、実際冬はどんな感じか行ってみました。
結論からいいます。
運転に自信がないなら、無理しない。また、行く場合でもくれぐれも積雪・日陰の路面凍結に気をつけて、冬用タイヤで行くことをおすすめします。
「冬の四国カルストへ行ってみたーい!」、そんな方の参考になれば幸いです。
運転スペック
まず、冬に四国カルストへ行かれる方の参考までに。私の運転スペックはこんな感じ。
・山道は慣れている
・車は四駆でなく、二駆
・スタッドレスタイヤ装着
・冬に積雪がある市街地に住んでいたので雪道は運転可
念のためにいうと、「融雪設備が整った道路」なら運転できます。
逆にいうと、融雪設備がない山間部の雪道はかなり苦手。特に凍結した道路。
四国では道路の隅に「融雪剤」は見かけます。
冬場によく雪が降る県では、積雪・凍結などを防ぐために水が流れているのを目にします。場所によってはあるかもしれませんが、四国ではこういう設備をまだ見ていないような?
四国の平野部で雪は珍しく、天気予報で雪マークを見ることも同様です。「冬の道路脇に除雪車がある地域」も山間部に限られるでしょう。
冬の愛媛ルート
久万高原町(愛媛)から国道440経由の場合、私の知る限り2ルート。最初に出てくる「天狗高原へ出る猪伏ルート」への分岐ですが、
通行止めを知らせる看板あり。(24/12月現在)
国道440をさらに直進し、
姫鶴平へ向かう分岐。
通常はこの橋を通りますが、
毎年、通行止めを知らせる看板あり。私が通った日、この周辺に雪が多い印象。除雪車が通ったのかわかりませんが、路面は比較的きれい。
さらに直進し、地芳トンネルを抜けた高知側。走行はまったく問題ナシ。
梼原町内(高知)に入っても雪はなく。
この路面なら、県道304まで行けたと思います。
↓
地芳トンネル
↓
梼原町(高知)
↓
国道197(東津野城川線へは途中を左折)
↓
国道439
↓
県道304(後で東津野城川線と合流)
行ってみた
同じ日、東津野城川線(高知)から四国カルストへ行ってみました。片側一車線あり、一年を通して大型車でも通行しやすいルートです。最初、雪は少しだけですが、
やがてすぐ、路面真っ白。出会った方に聞いたところ、前日の山頂は雪&風が強かったよう。
二駆で山頂まで上がり切れる?
一旦、『穴神トンネル』北口のフォトスポットで休憩。
トンネル前は数センチの積雪。
私の記憶では、ここから県道304との合流地点までは下りが多く、そこから上りが多かったような?
間違いなく、この先にも同様の路面が出てきそう。「行きに上りが多い = 帰りに下りが多い」ということ。ふわふわならまだしも、触ってみるとジャリジャリも。これがツルツルになるのが怖いのです。
下り、滑らない?
目指すゴールまで残り約12km。
しかも、この先の「連続カーブ」を知らせる標識あり。
運転があまり得意ではないうえ、二駆の私。残り12kmを上り切れる自信がなく、安全を優先してここでリタイア。
リベンジ
数日後、今度は四駆&オールシーズンタイヤでリベンジ。同じ道を通って、天狗高原がある『星ふるヴィレッジTENGU』に無事到着!
ほんの数日で雪は溶け、日陰以外はこんな感じ。
ここは県道304との分岐。直進すると先に出たトンネル方面。日当たりがいいこともあり、通常シーズンと同じ路面です。
県道304を通って帰りましたが、雪はナシ。国道439に至っても同じ。
実は天狗高原へ行った数日後、たまたま見つけた『津野ぶら』さんのサイト。↓
雪の四国カルストへ上がるにはこのルート一択!
参考元:津野ぶら-津野町観光ネット
早く知っておけば!
毎日除雪が入らないとしても、雪の心配がある場合は県道304から行った方がよさそうですね。
先日もここから行けた?
そう思いましたが、気になったのは県道48の手前。通常はこんな道ですが、
ゆるやかな傾斜が続く道。滑ることはなかったものの、凍結でカッチカチ。
「凍結が残る日陰の路面」は何ヶ所かありましたがここほどではありません。リタイアした日に県道304が通れても、この辺りの積雪が私には厳しかったでしょう。
天狗高原付近の通行止め
『星ふるヴィレッジTENGU』横、猪伏ルートへの道。
天狗高原のトンネル手前。
愛媛からの国道440と同じく、いずれも通行止めとなっていました。
まとめ:冬に行くなら
私が天狗高原まで行った日は晴れ。日陰を除けば、路面は拍子抜けするほど良好。
ですが、晴れでも油断は禁物!このように、凍結した路面が残っている場合もあります。
山の天気は変わりやすく、予報通りとは限りません。もともとスキー場があった場所へ行くからには冬用装備は欠かせないでしょう。
また、「通行しやすい道」であっても、蛇行した山道&上り下りが多いのは変わりません。前後の天候・積雪・道路の凍結に気をつけて、無理のない範囲で行く予定を立てるといいでしょう。
「冬の四国カルストへ行ってみたーい!」、そんな方の参考になれば幸いです。