西日本で二番目に高い山、剣山標高1,995m。その隣にある山が、次郎笈標高1,930m。
剣山を太郎、次郎笈を次郎と呼び、昔から人々に愛されている山。
その次郎を下り、登山者が目指す場所があります。それが、『奥槍戸山の家』。
登山合い間のちょっとご褒美。ここのカレー目当てに次郎を目指す登山者も多いでしょう。
今回、下見がてら、カレーを食べに行ってみました。ですが、行きの写真一枚もナシ。
予習に予習を重ねて行ったものの、想像のはるか上行く道でした!
剣山スーパー林道を通って、『奥槍戸山の家』に行った様子をお届けします。
アクセス
剣山スーパー林道は、日本一長い林道。オフロードバイクや四駆車でないと通れない道です。
・西コース(総62km)
今回は、西コース西側(終点)から入るルート。そのあと、私は分岐で林道を離脱。
↓(約18km)
奥槍戸山の家
↓(約4km)
分岐で岩倉方面へ
(県道295号線)
那珂川源流近く
今となっては悔やまれます。車にへばりついていたため、ここまでの写真がありません。いきなり剣山トンネル近くです。
山の間にちょこんと見えるのが、三嶺。こうして見るとかなり遠そう!「四国で一番美しい山」といわれています。
この日も、山から山へと縦走する登山者さんがいたことでしょう。
この地点には下の看板が設置されていました。↓(写真のような平坦な道と思わない方がいいです)
私が行ったときには、通って来た西入口付近にも「四輪駆動車で車高のある車のみ通行可能」の看板がありました。
とてもじゃないですが、スピードが出せるような道ではありません。しかも、私のスマホの場合、電波も入らず。
大きめの石がゴロゴロ、横を見れば今にも崩れそうな崖、ガタガタ砂利道の連続。しかも、熊注意の看板あり!
本格的な初オフロード。いろんな意味で私はすっかりおののいてしまったわけです。
ですが、林道を走破するのが好きならば、きっとたまらない道!車の方もバイクの方も、くれぐれも運転にはご注意ください。
これは、山の家側から見た剣山トンネル。
このトンネルを抜ければ、『奥槍戸山の家』に到着です。
奥槍戸山の家
緑の木々に赤い屋根が映える、『奥槍戸山の家』。
こちら、山ちゃん。手を広げて「ようこそ!」と言ってくれているみたい。
さすが、日本一長いスーパー林道。こちらを目指すバイクの方も多いのでしょう。
山の家があるのは、こんな山深い場所。付近にある川や滝、水が澄んでいてとてもきれい!
店内へ入って、
メニューとにらめっこ。とにかく座った途端、「ほっ」。
今回はスープカレー。ピリ辛でおいしいカレーでした!
気になったのが、「ほりにしパスタ」。今度はコレを頼みたい!
いつの日か、次郎から
猛暑でしたが、山からも次々に来店。「男気カレー」などを注文されているのが聞こえる店内でした。
次郎への道
山の家からすぐ北側に、次郎への登山道。どんな道か見てみます。
剣山から次郎へと登ったことがありますが、
晩秋、剣山から見た次郎はこんな感じ。ここから山の家を目指すみなさん、ホントにすごい!
遠くの方から、チリンチリン。涼やかな熊鈴の音色が聞こえてきます。
次郎から1時間ほどでしょうか?この看板が見えたら、
うっすらと見える赤い屋根。山の家はもうすぐそこですよ。
猛暑が続く八月。山へと上がって行く道は木陰もあり、涼しげに見えました。
周辺
山の家から左に目をやると、
通ってきたトンネルがあって、
トイレもあります。左が男性用、右が女性用。トイレットペーパー完備。外に水を引いているホースがあり、そこで手洗いしました。
山の家から右に目をやれば、避難小屋。
西コース総距離62kmでも、よほど好きなら行けるかも。
あまりに道がスゴかったため、帰りは反対側へ抜けます。
気楽な帰り道
山容を眺めながらの帰り道。
車で山の家を目指すだけなら、この道が平坦で超絶、楽!しかも短いのであっという間。行きの道のスゴさとは比べものになりません。
くるっと曲がる、ここが林道との分岐。
この地点まで、山の家から約4km。
最初の西コースからもそうですが、熊注意の看板が頻繁にあるんですよね。
西コースの起点まで、まだ約40km!これを走破ってホントすごい!
ここから岩倉方面へ離脱。ここからは砂利道ではなく、細くても舗装道。
しばらく走ると、また分岐。
林道方面へは、大きな木のモチーフが目印。右に入ると、さっきの林道方面へ合流できます。
左にある下る道から帰りました。
この付近はきっと紅葉が見事。滝などの景勝地もあるため、ドライブすれば自然を満喫できそう!
まとめ:ここを目指して来たくなる
予習に予習を重ねて行ったものの、想像をはるかに超えた剣山スーパー林道。
「酷道439はまだマシだった」と思うくらい、個人的には今まで通ったなかでNO.1の難解ルート!
そして、たどりついた『奥槍戸山の家』。まわりの景色だけでなく、とても落ちつく店内です。同じ目的でやってきた、お客さん同士が外で談笑している姿も印象的。
山を越えて食べるカレーは、さらに格別のおいしさでしょう。今度は次郎から来てみたいと思います。
今回は、剣山スーパー林道を通って、『奥槍戸山の家』に行った様子をお届けしました。