四国カルストですぐ思いつくのは、姫鶴平と天狗高原。
姫鶴平の宿泊施設は、『姫鶴荘』&『姫鶴平コテージ』。
キャンプ場だけでなく、それらの宿泊施設もかなり人気!土日や観光シーズンはほぼ埋まっており、行ける日を予約しようと思っても毎年出遅れ。泊まったことがありません。
一方、天狗高原の宿泊施設は、『星ふるヴィレッジTENGU』。姫鶴荘と同様、ほぼ予約で埋まっており、空室日を探す方が大変なくらい大人気!
こちら、以前から国民宿舎としてありましたが、2021年リニューアル。
個人的に穴場なのは、2023年にリニューアルされたキャビン&テンガロー。冬期は閉鎖ですが、春から秋は涼しい林間で過ごせます。
今回は、『星ふるヴィレッジTENGU』のキャビン宿泊についてご紹介します。
「四国カルストに行ってみたーい!」、そんな方の参考になれば幸いです。
なぜキャビン?
そもそも、本館に泊まらず、なぜキャビン?
その理由は単純。本館は人気があり、行きたいときに予約が取れないことが多いから。
その点、今までは「キャビンは意外と空いている」ことが多く、電話で予約可。
コンドミニアムと同じく、自分のペースで過ごせるので私は快適。本館でなくても、十分、四国カルストを満喫できるんです!
受付
まず、『星ふるヴィレッジTENGU』のフロントで受付。暑い時期、涼しい室内で食べるソフトクリームは格別!
そのあと、キャビン&テンガローへ向かいます。
駐車場は、ホテル右側。
キャンプ場は、ここでは板の上にテントを張るテンガローになりますね。
トイレ・炊事棟
すぐ右がトイレ。中はとてもきれい。テンガロー泊はここを使用。
左が炊事棟。火器を使う場合、こちらになります。
水が出ます。(湯はナシ)
テーブルと椅子もあるので、テンガローやキャビン内でなくてもここで食事可能。
キャビン
キャビンは6棟、すべて定員4名。大人数で泊まるなら、何棟かを借りるといいですね。山は音が響きやすいため、夜間や早朝は控えめに。
トイレのすぐ上が7で、バリアフリー対応キャビン。駐車場からスロープが続いています。
聞いたところ、ベット二台とロフトが寝室になるようです。
1〜6のキャビン外観。外観は以前と変わっていないはず。(今回泊まったのは、このタイプ)
キャビンの1〜6の違いは、外にデッキスペースがあるかどうか。
デッキが増設されたキャビンは、5・6。無料で防炎シートを借りられるので、ここでバーベキューOK!
寒すぎたり暑すぎる場合はデッキへ出ない可能性もありますが、デッキがあるだけでちょっとした開放感。
また、6・7のキャビン下は、セラピーロード。南側の窓を開けた時に人工物がないので、より一層自然を感じられそう!
1〜3・5に関しては、ほかのキャビンが視野に入るものの、意外と気になりません。また、人目が気になる窓は見えにくくなっていました。
デッキの有無・バリアフリーで値段差があるため、
・自然&開放感を感じたいなら、6または5
・自然&開放感を感じつつ、フラットがいいなら7
内装
玄関に、スリッパ・靴べら・掃除道具・消火器。
全容が見えませんが、四人掛けのテーブル&イス。こじんまりとしたキャビンです。
キッチン。
IHコンロ。(二口)
食器洗剤。
エアコン。
山ですから虫はいます。これについてはのちほど。
冷凍冷蔵庫があるのも外せません。地元の美味しいモノを買い、現地で食べるのも旅の醍醐味!
キッチン下収納。連泊時はここに置くとよさそう。
トイレはトイレットペーパー付き。
ロフト
はしごを上っていき、寝るスペースは左右にわかれます。
子どもさん連れ&はしごや高所が苦手な場合、バリアフリーを借りるか、寝る場所は工夫次第。
また、三角屋根部分を利用しているので斜めになっており、どうしても狭く感じてしまいます。
洗濯済みシーツ類を含む寝具付き。(4人分)
必要なもの・あれば便利なもの
ゴミ類は持ち帰り、レンタルできるキャンプ用品などはありません。
食材や調味料はもちろんですが、最低限必要なもの。↓
・手洗い石鹸
・食器洗い用スポンジ
・ティシュペーパー
・ゴミ袋
・食器類
・調理道具全般(IH用鍋など)
あれば便利なものは
・ロープ類(ハンガーロープ)
・ライト
古くからあるキャビン、キャンプ場に併設するシャワー室などは、荷物をかけるものがないことが多いですよね。
床に荷物があると汚れるし、とにかくじゃま!
今回、キャビン内を傷つけることがないようにしつつ、はしごにロープ類を渡したり。大きめS字フックをはしごに掛け、吊り下げポーチなどを使って収納。
衣類やタオル置き場として、地味に活躍。
また、テンガローなら持って行きますが、キャビンだとつい忘れるのがライト!
満月でない夜や霧の場合、ホテルからキャビンへ戻る際は真っ暗。スマホのライトも使えますが、小さめライト類があれば便利です。
テンガロー
キャビンからすぐ、A〜Eのテンガロー。F・Gだけ、少し上がった場所。
枕木があるので荷物は手運び。(D・Eから見た通路)
A〜Cのエリア。キャンプする人は持っているかもしれませんが、板に引っ掛けるものを無料で借りられます。(ペグは不可)
通路から近いのはA。セラピーロード側(南)にあるBから見た位置関係はこんな感じ。4m7m。
通路から見たD・E。
ここは、3m4mなのでソロテントがピッタリ入っていました。
通路を上がっていくと、この看板。
看板の右がG。
少し下がった、左がF。この2ヶ所はかなり広そうです。
キャビンもそうですが、テンガローも林間。落葉時期には、葉っぱがカサカサとテントにあたります。これも林間ならではですね。
また、日中暑い夏でも、風が吹けば肌寒さを感じることもある山頂。
テンガローは板&隙間があるため、汚れにくい&通気性に優れます。気温次第でそれなりの床対策は必須でしょう。
(この日、日中の下界は37℃。日没直後、カルスト内走行時は18℃。夏場でさえ温度差が激しく、風が吹くと肌寒いこともあります)
プラネタリウム・スターウォッチング・入浴
「ホテルと同様なのか?」を泊まった際に聞いてみました。
・『星ふるヴィレッジTENGU』宿泊者は観られる
(ホテル、キャビン、テンガロー)
・17時と18時(宿泊者用に2回開催)
・45分間
・20時半〜約40分
・天候により中止の場合あり
・テンガローだけ入浴料別、ホテルで支払う(24/7月現在880円)
・キャビンは入浴料込み、夜のみ可(17〜21時)
・アメニティグッズは受付にあり
付加価値
こちらの宿泊施設の魅力、と言っても過言ではありません。それは、スターウォッチング。
夕方、プラネタリウムを観たあと、実際の夜空となれば行かないわけがない!外は真っ暗でも、目が慣れてくるとだんだん見えてくる天の川。
月明かりも関係しますが、山道を上がってくる車のライト以外は光がほぼないため、肉眼でもかなりの数。
しかも、この夜の星空指数は100!
『星ふるヴィレッジTENGU』のスタッフさんが、夏の大三角、天の川、星座などを指しつつ、夜空の星を詳しく解説。
星空にすっかり引き込まれ、子ども大人関係なく、みなさん思い思いに楽しい時間を過ごしていました。
もしかしたら、ほかのホテルでもやっているのかも?
ですが、体験型観光としては「この立地ならでは」の感もあり、個人的にはホテルの付加価値を高めると思います。
おそらく、説明する人によってまた違う星空の捉え方もあるでしょう。
ですが、現地のスタッフさんによる星空解説。昨今ありがちな音声にはない、その方の話す口調・温かみが感じられるものでした。
違う季節にまた来たい!
濃霧に包まれると夜のトイレへ行くにも視界0なのが四国カルスト。
「スターウォッチング」が出来るか?出来てもきれいな星空が見られるか?は、ホントに運次第なのです!
虫対策
ご覧の通り、キャビン&テンガローは山のなか。
夜の暗闇に灯りがついていると、かなり虫が近寄ってきます。
私はわりと平気なため、中へ入った虫は小さいゴミ袋・お菓子の箱でサッサと捕獲。
虫がものすごく苦手な方のために対策を考えるとすれば、灯りを消す!
・外も中も電灯類を消して外出
・室内へ入るときは素早く入る
・中に人がいるなら室内の灯りを消してもらってから入る
少しでも虫の侵入を防ぎやすいかと思います。
まとめ:また泊まりたくなる
食事付きのホテルとは違うため、多少の不便は感じるかもしれません。
ですが、自分のペースで過ごせるので意外と快適!格段に快適な空間に生まれ変わっており、密かな穴場。
入浴もできるうえ、エアコン・冷凍冷蔵庫・トイレ・寝具付きで暑い夏には持ってこい!
あとは、運次第のスターウォッチング。星空が見えた夜には、控えめにいって最高&宿泊満足度がさらに上がります!
今回は『星ふるヴィレッジTENGU』のキャビン宿泊の様子をご紹介しました。
「四国カルストに行ってみたーい!」、そんな方の参考になれば幸いです。