真空保温調理鍋って使ったことありますか?使ったことがない場合、ピンとこないかもしれません。
圧力鍋とはまた違う調理法。
ざっくりいうと沸騰(加熱調理)した後、保温容器(保温調理)の中に鍋を入れるだけ。保温された状態が続くため、いわば余熱で調理できるんです!
ガスや電気を節約できる上、火加減を気にしたり、保温中に焦げ付くこともありません。時間をかけて煮込む必要がないため、ほかのことに時間を使えます。
メーカーを変えつつ、もう15年以上は使っており、真空保温調理鍋としてはこれで三代目。
今回はその王道ともいえる、サーモス『シャトルシェフ』のご紹介です。
二代目
写真は、わが家の二代目・真空保温調理鍋『エコック』。表側にシール跡が残っているため、後ろ姿で失礼します。
これはキャプテンスタッグで知られる、パール金属製。サーモスの『シャトルシェフ』ではありません。
調理鍋として今も現役、わが家の一軍!
一代目・真空保温調理鍋は私が買ったものではないため、メーカーは不明。今、一代目を持っていない理由は、わが家には容量が多かったから。
・少ない量で作るのに大きい鍋を洗いたくない
こんな理由から、引越しと共に使いやすいサイズへ買い替え。わが家に適した容量(3.2リットル)を購入。
「どれくらい作りたいか?」にもよりますが、おそらく一回に4、5人分までは作れる感じ。
この日、家にある材料が少なかったので少量で調理中。量が少なすぎると保温力が落ちるため、本来ならもう少し材料を入れて作っています。
沸騰したら火を切り、保温容器に入れるだけ!再加熱を考えて、煮汁はいつも多めで調理。
写真でわかるように年季が入っていますが、ステンレスなのでやはり丈夫!ただし、鍋底にコーティングがないため、炒めすぎると焦げつくことも。
取っ手ごと保温容器の中に入るタイプなので、それごと持ち運びしやすいのもいいところ。
今、在庫切れなのが製造していないのか、公式サイトには載っていません。これと似た「持ち運びしやすいタイプ」はこちらかも?
三代目
今回、三代目として“ 真空保温調理の王道 “といっても過言ではない『シャトルシェフ』を購入。
これを買った理由。ガス代(電気代)の節約はもちろんですが、
もう一つあってもいいかも?
料理が苦手&面倒くさがりの私には、ほったらかし調理がぴったり!
・ほったらかしで調理完成
・ほかのことに時間を使える
また、次の日が忙しいとわかっている場合、おかず数品をまとめて作り置きしたいことってありませんか?
私の場合、弁当のおかず作りにも一役買ってもらっています。
また、家族の帰宅時間が遅い場合、温め直しが必要。そんな時にも温かいおかずを鍋からすぐ出せるため、手間要らず!
電気調理鍋も検討しましたが、以下の理由から除外。
・高価なものが多い
・災害時に使えない
日常的に防災が念頭にある私としては、
・カセットガスが節約できる
保温鍋もやはり場所は取ります。これが弱点かも?
でも、「災害&昨今の物価上昇」を考えた場合、私にとっては悪くない選択だと思っています。
仕様
私が使っている『シャトルシェフ』は2.8リットル。(3〜5人用)まず、黒い上蓋があり、
それを取るとこんな感じ、二重構造。
赤色(外側)が保温容器。
同じタイプには、このネイビーも。
こちらが調理する時に使う鍋。もちろん、IHなどもOK!
中はセラミックコーティング。(旧タイプはフッ素コーティングかも)
今まで使ってきたどのメーカーも、
(中)調理鍋
調理してみた
調理の仕方は説明書&検索すればわかるため、省略。では、実際に仕上がりがわかりやすいモノで調理してみますね!
ゆで卵
①鍋に洗った卵を入れる。水は卵が浸るくらいでOK!
②中火にかけて
③沸騰してきたら火を切り
④保温容器へ入れる(約8分)
⑤その後、水で冷やす
⑥ツルンとしたゆで卵完成!
⑦保温して約8分の卵を割ってみました。黄身が偏っているものの、きれいにできていますよね!
私は、固ゆで派。どんな料理も好みがあると思うので、慣れてきたら保温時間で調理具合を調節するといいでしょう。
煮物
ついでに、先ほどのゆで卵を使って煮物調理。今までと同じやり方でやってみます。
今まで使ってきた真空保温調理はこれでOK!
↓
②しっかり食材加熱(沸騰)
↓
③保温容器へ入れる(約30分ほど放置)
↓
④完成
取説には記載されていますが、保温中は温度を下げることがないよう、鍋の蓋を開けないようにしています。
黒豆
お正月も近いので、久しぶりに黒豆にも挑戦!料理が苦手な私でも、写真のようなつやつやの仕上がり。
①鍋に煮汁を沸かして、
②水で戻していない黒豆を入れる。サビ釘などがないため、「鉄瓶の蓋」でイケるはず?沸いたらアクをとり、火を切って
③保温鍋へ入れて一晩放置。
④翌日、また加熱しては保温鍋へ。これを二回ほど繰り返して出来たのが、先ほどの黒豆。「鉄瓶の蓋」を入れても黒い仕上がりになっています。
今回は事前に戻していないため、市販のおかずとして売られている黒豆より硬めの仕上がり。ですが、私は十分。
市販のような柔らかめがいい場合は、戻しておくといいでしょう。そうすれば、料理が苦手な私ですら「料亭のような黒豆」ができると思います!
とにかく、火にかけたままでなく、余熱料理できるのが真空保温調理鍋のいいところ。
炊飯
今まで真空保温調理鍋で、炊飯したことはナシ。災害時にできるよう、『シャトルシェフ』についてきたリーフレット通りに炊飯してみますね!
①米を洗い、30分ほど浸水
・3合
・水650cc
②鍋を中火にかけ、沸いたら弱火で8分。ガラスなので炊飯状態が見えるのが意外と新鮮!
③火からおろして保温容器へ入れる(15分)
④出来上がり。底から混ぜたら、こんな感じ。
⑤鍋底、焦げ付きナシ!やはり、コーティングがあると安心。
出来上がりを食べた正直な感想は、炊飯器で炊くより米自体がふんわり!いつもより甘く&美味しい仕上がりでした。
昼に炊飯したご飯を夕食に出したところ、家族にも好評!電子レンジでチンしても、昼に食べた時とほぼ同じ印象。
“食にまったく興味のない“ 私の正直な感想。↓
コレ、今までと同じ米?
炊飯器より短い時間でこれだけおいしく炊けることにびっくり!
鍋で炊飯した中でN0.1かも
気のせいかと思って、後日、炊きたてを実食。やっぱり、「これで炊いたご飯はふんわり!」と家族全員、意見が一致。
料理が苦手な私ですら、「シャトルシェフ炊飯」をリピートしたくなる美味しさです。
しかも、洗うのは鍋と蓋の二つだけ!面倒くさがりの私にはぴったりかも?
真空保温調理鍋の注意点
これは15年くらい真空保温調理鍋を使っている、私の個人的見解です。
鍋選び
調理に関すること
また、だれしもに当てはまることではありませんが、私が特に気をつけていることがあります。
それは、「保温容器に入れると鍋が見えなくなる」ため、「調理した鍋の存在を忘れてしまう」こと。
微妙な温度のまま、長時間放置してしまうことがたまにあります。これこそ、腐敗の原因。
以上の点を踏まえれば、長く使うことが出来る上、「時短・節約・防災にも使えて便利な鍋」だと思います。
まとめ:いつもの米が変わる!
今までも真空保温調理鍋を使ってきました。正直、出来上がりとしては同じはず。
ですが、今回『シャトルシェフ』で調理し、予想外だったこと。
保温容器内の結露が少ないことがまず一点。
二点目は、やはりこれ。ご飯を炊いたら「今までと同じ米とは思えない味」になったこと!もともと、わが家の炊飯器が古いからかもしれませんが。
「温かい白いご飯が美味しい」って、単純に幸せ。心が満たされますよね!
今回は、真空保温調理の王道ともいえる、サーモス『シャトルシェフ』のご紹介でした。