知らない街へと旅するのもいいけれど、近場で味わえる「贅沢な時間」。
私にとっては、自然のなかでゆっくり夜空を見上げたり、ふわっふわの雲海を眺めることもそのひとつ。
四国の真ん中を横に走る、四国山地一帯。山深いゆえに、人工的な灯り(光害)がほぼ届きません。
地面に寝っ転がって星空を眺めたり、雲海を見渡すのにまさにぴったり!山頂近くまで車で行けるところは限られるけど、探せばあります。
今回は、高知県大豊町にある『梶ヶ森キャンプ場』のご紹介です。
アクセス
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国道32号線(徳島方面へ)
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国道439号線
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梶ヶ森キャンプ場
インターを出てから、約1時間で到着。検索すれば出てくるので、迷うことはありません。
国道439号線に入って、しばらくして山道が長く続きます。薄暗い林間に不慣れな場合、明るいうちに通ったほうが見通しもよく、心細くないでしょう。
龍王の滝
道を上がって行く途中、見どころもいくつかあります。そのひとつが、日本の滝百選『龍王の滝』。
山を上がって行く右側に茶色のトイレが見えたら、すぐ横に駐車場。その奥に滝へ行く道が続いています。
徒歩約10分で滝へ到着。
滝から流れてくるのは、冷たくて澄んだ水。
涼しい林間を歩くので、散歩がてら訪れるといいですね。
山荘梶ヶ森
『龍王の滝』駐車場から車で約5分。オレンジ色の建物が『山荘梶ヶ森』。
夜、日帰り入浴(16〜20時)に行きましたが、建物もスタッフさんも温かみがあっていい雰囲気!受付前に、日没・日出時刻が書いてあるので要チェック。
以前はレストランのような料理、今は変わっています。宿泊者の方はこちらでのんびり過ごしていました。
ニホンカモシカ。ウシ科とは知らず。「平成元年に大豊町で発見された」と説明書きにあります。
フロントで入浴料を支払って、
お風呂場へ。(中に鍵ができるロッカーがないので、そこは注意)
お風呂場横から天体観測施設へ。宿泊者以外でも前日に申し込めば観られます。(いっぱいだと観れないかも?)
スタッフさんが直径60cmの反射望遠鏡を調節してくれて、
スマホで月を撮影したのが、こちら。
私のスマホは星空がうまく撮れないのですが、月の撮り方をスタッフさんが教えてくれました!クレーターくっきり!
キャンプ場
山荘から車で約3分の場所に、無料キャンプ場。(山荘HPから登録必要)
全容はこんな感じ。
キャンプ場は若干傾斜あり。場所によるかもしれませんが、ペグは刺さりやすい地面。
トイレは、『龍王の滝』駐車場にあるものと同じタイプ&バイオトイレ。(トイレットペーパーあり)
水が流せる炊事場はナシ。(キャンプ場入口付近に湧水があるようです)
備忘録
今回、ここでの初テント泊。次回のため、自分のために備忘録。
・山荘がいい雰囲気
・風呂場には鍵付きロッカーなし
・サイトは車乗り入れ禁止
・炊事場なし
・メマトイ&アブなどがいる
・星空&雲海が抜群にきれい
・夏でも星空観るならダウン必須
・できればタープ(理由は後出)
星空
私のスマホではきれいに撮れないのが悔しいくらい、ここの星空はきれい!
がんばってスマホのピントを合わせたものの、これが限界。↓
『梶ヶ森キャンプ場』から見えた星空に近い画像を借りるとこんなイメージ。↓
天候・月の状態によりますが、『梶ヶ森キャンプ場』では肉眼でも抜群にきれいな星空が楽しめます!
雲海
翌朝の雲海、とにかくふわっふわ。どこ見ても雲海のプールのよう。
剣山方面。
『霧の森大福』と名前がつく意味がわかります。
個人的には、ここは四国カルストよりはるかに雲海が多く感じます。
というのは、タープをしとけばよかったと思うくらい、星空を眺める段階から夜露がすごい!
四国カルストでは風が吹くためか、こんなに濡れたことはありません。大豊町にも風車がありますが、地形的に溜まりやすいのかも?
とにかく、ふわふわ波打つ雲海はまるでプール。この日、かなり見応えがある雲海でした。
てっぺんへ
そのあと、歩いて山頂へ。(キャンプ場から約20分)
『梶ヶ森』は四国百名山のひとつ、標高約1,400m。
360℃見晴らし抜群。車でも来られますが、山荘やキャンプ場からハイキングがてら歩いてみるのもいいですね。
まとめ:星空と雲海の贅沢
知らない街へ出かけたり、そこで美味しいものを食べるのも贅沢。
そういうのもいいけれど、近場であっても自分の気持ちひとつで「贅沢な時間」に変えられます。
実際は、「虫が出た」「暑い」「疲れた」など、きれいごとばかりではないけれど。自然のなかで過ごす時間は、また格別!
満天の星と雲海のプールが見られる『梶ヶ森キャンプ場』。
街中から少し離れた、自然のなかで過ごせる贅沢な場所をご紹介してみました。