『未来コンビニ』って、知っていますか?
徳島県と高知県の県境にほど近い、徳島県那珂町木頭という山深い場所にあるコンビニです。
店内には木頭地区のゆずを使った特産品などもありますが、いわゆる一般的なコンビニ。
山あいの道を通り抜けていると、突然現れるスタイリッシュな建物。のどかな風景とは対照的で、思わずだれもが入りたくなります!
その外観もさることながら、わずか数年で「地域に必要不可欠な場所」のように感じました。
今回は、その『未来コンビニ』のご紹介です。
アクセス
ルート検索すると出てきます。どちらのルートも国道195号線を走るルート。
徳島方面からは、未来コンビニの少し手前に一車線の細い区間あり。すぐに片側一車線に戻るため、わりと運転しやすい道
高知方面からは、別府峡〜剣山スーパー林道西コース西出入口あたりまでは一車線の細い区間あり
外観
山間部にいきなり、ドーンと出てきます。
ガラスの開口部が多いためか、意外と風景に溶け込んでいるように見えませんか?
夜はきっときれい!昼はわかりにくいのですが、デジタル時計になっているのです。
木頭地区の特産である、黄色のゆずをイメージした柱。
コンビニ自体は「ヤマザキショップ」となっており、水曜日が定休日。遠方から来られる際はご注意くださいね。
コンビニ西側に駐車場あり。イスやテーブル、パラソルも用意されています。
赤い屋根の建物前がバイク置き場。ここは、バイカーもかなり多いルート。建物左側も駐車できます。
内観
中もゆずをイメージした黄色の柱。
日用品だけでなく、木頭特産のゆずを使った品や未来コンビニのトートバック、Tシャツなども置かれていました。
よくあるコンビニ風景。ですが、子どもやご高齢の方でもが品物を手に取りやすいよう、棚の高さが低く考えられています。
奥はイートインできるコーナー。せっかくなので、特産品ゆずを使ったものを注文!これは、ゆずと炭酸で作られた『ユズキンソン』。ゆずの香り漂う、すっきりとした味わい。
テレビ画面では、木頭地区近辺を撮影した様子が流れています。ご当地スイーツを頂きながら、じっくり観たくなるような映像美ですよ。
観光パンフレットなどもあるため、道の駅に来たような雰囲気。また、こちらの建物は有名なデザイン賞をなんども受賞しています。
建物だけでなく、トイレもスタイリッシュ!清潔&きれいで、コンビニとは思えないようなつくりですよね。
存在意義
このコンビニを知ったのは、テレビのニュース。もともと、地元出身の方が故郷のために2020年に作ったコンビニだそう。
そのあと、しばらくして訪れたのは以下の理由から。
・中山間地域について知りたかった
そのときに印象的だったこと。
近所に住んでいるであろうご高齢の方がやってきて、かなり歳の離れた店員さんと楽しげに会話をされていたこと。
話の内容まではわかりませんが、その様子から「地元の方にとってはなくてはならない存在」であることがうかがえました。
ある意味、インフラのような役割と言えばわかるでしょうか?
木頭地区は「人口1000人に満たない小さな村」と言われており、いわゆる限界集落。その限界集落のコンビニを目指して、県外ナンバーの車&バイクが次々に駐車場に停まっています。
徳島県で人口が少ない町の成功事例としては、やはり、『葉っぱビジネス』や『ゴミの分別』で有名な上勝町でしょう。
ですが、この『未来コンビニ』もほかの限界集落へのヒントにつながる気がします。
まとめ:美しさだけでなく
剣山系の山々のふもと、『未来コンビニ』。山道を走っていると突然現れるスタイリッシュな外観に、だれもが目を奪われてしまうはず。
山深いため、買い物へ行くにもかなり不便な場所。ひとつひとつは数多くはないけれど、日用品も幅広く充実。地域に必要とされていることが一目でわかる品揃えです。
ただ、建物が美しいだけでなく、たった数年でも「なくてはならない」ように感じました。
機会があれば、建物の美しさがより一層際立つ、夕暮れどきに訪れてみたい場所。
今回は、徳島県の山あいにある『未来コンビニ』をご紹介してみました。